ギターはもちろん海外発祥の楽器です。
アメリカに渡り、ギター製造の技術を学んで持ち帰ってきた偉人がいます。
私たちが、ギターを身近に手にすることができ、腕を磨くことができるのは、楽器製造の技術に支えられている部分が大きいのです。

S.ヤイリは、70年以上の伝統を誇るアコースティックギター最高峰ブランドの1つです。
1938年に、矢入貞雄氏が完全手工による国産ギター生産を始めたことから、1970年代のフォークソングブームで一躍脚光を浴びることになったのが、このS.ヤイリ。当時、飛ぶ鳥を落とす勢いのフォークシンガーであった谷村新司や井上陽水が愛用した名器として、多くのプロミュージシャンからも支持を受けていた国産ギターブランドです。

S.ヤイリギターの変遷

ヤイリギターと言えば、実は、もうひとつK.ヤイリ、というブランドがあります。 K.ヤイリは、S.ヤイリの創業者・矢入貞雄氏の兄である矢入儀市氏が創業者として立ち上げ、今日まで発展を遂げている国内有数のアコースティックギターブランドです。 ヤイリギターと言えば、多くの人はこのK.ヤイリのことだと思う方が多いようです。

話は少しそれますが、スポーツ用品のブランドである「アディダス」と「プーマ」も、ドイツの兄弟がそれぞれ独立して発展を遂げてきたそうです。ヤイリギターも少しこの関係性と似ているな、と思います。

S.ヤイリとK.ヤイリ、共に志を大きく、ギター製造技術に情熱を注いできたわけですが、K.ヤイリが発展を続けてきたのに対し、残念ながら、S.ヤイリは、フォークソングブームの終焉の後、1982年に一度倒産をしてしまいます。

S.ヤイリの復活劇

ところが、2000年、創業者・矢入貞雄氏のご子息である矢入寛氏がスピリッツを受け継ぎ、「S.ヤイリ」ブランドの復活を成し遂げています。 当時のS.ヤイリは、前述のとおり、プロミュージシャンに愛用される高級品ギターのラインアップであったのに対し、復刻版のS.ヤイリには、嬉しいことに、初心者にも手の届くリーズナブルな価格の豊富なラインアップが用意されています。

20年近くのブランクを経ての復活ですので、何もかもが当時のブランドと同じではないですが、ヤイリスピリッツを受け継いでくれているギターブランドが、ギター愛好家の普及につながるような、初心者向けのラインアップを提供してくれることは、非常に素晴らしいことだと思います。


・・・ということで、当サイトでは、初心者におすすめのS.ヤイリシリーズの情報を集めてみました。 次のページでは、ズバリ、あれこれ迷っているあなたにオススメの初心者向けギター入門セットをご紹介したいと思います!

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